優雅に華麗に大胆に!(FGO攻略ブログ)

イシュタル召喚記念にブログ始めました。FGOについて書いていくつもりです。

スマブラSPの感想とか

 スマブラを買った。最新版のナウでイカすやつ。平成も終わりの12月末だった。
www.smashbros.com

 友達と年末に一緒に遊ぶためという名目で買った。Switchとソフト、更には接続タップも買った。全部でだいたい5万円くらいだった。思ったより安かった。FGOのガチャが1回で3万くらい溶かしてそして何も出ないことを考えると、長く遊べてこの値段はなんというか、少し申し訳なくなった。

 久しぶりにやったスマブラはいろいろ変わっていた。キャラが増えて、ステージが増えてアイテムが増えてそして、オンラインが増えていた。僕は最後にやったのがスマブラXだったものだから、その変わり様には結構びっくりして、でもやがて当然のように夢中になった。たくさんいるキャラは最高だったし、ステージも山盛りでとにかく楽しかった。一晩中勝ち抜きバトルをやり続けて、一晩で全部のキャラを開放して、その後友達と大晦日に対戦しまくった。最高だった。友達にはやっぱり全然負けなかったけど、でもただ同じ時間を共有しているというのが楽しかった。

 でもそのあと1人になって、ふとホムコンやターゲット、イベント戦、更にはフィギュアが廃止されていることに気づいた。僕は昔からフィギュアのようなコンプリート要素が大好きで、X時代にはクリアゲッターを全部埋めて、ストーリーモードの敵キャラのフィギュアも全部捕まえたりしていた。暇な時間にフィギュアの説明文を読んでいるのが好きだったし、ホムコンで限界に挑戦するのが好きだった。ターゲットのスーパープレイをみて一生懸命真似するのが好きだった。だから今回も当然のように、まずはフィギュアやターゲットをこなして、それでキャラやステージ、アイテムの知識が十分ついたところで、強くなっていこうなんて思っていた。
 ところがフィギュアはおろか、ターゲットやホムコンすら消えていた。あまつさえイベント戦もなかった。シンプルのようなものだけかろうじてあって、オールスターもなかった。アドベンチャーモードも随分と殺風景なよくわからないスピリッツというものに置き換わっていた。亜空の使者のようなスペクタクルは全然なかった。随分ショックだった。僕の大好きだったスマブラはいつの間にか対戦だけのゲームに変わってしまっていた。
 よく考えたらキャラの出し方も随分つまらないものだったと気づいた。DXのようにいろいろな条件をコンプリートしていくわけでもなく、Xのストーリーで出していくやつでもなく、ただ淡々と「シンプルモード」もどきのつまらないモードを何度もクリアするだけ。ストック1騎で敵が弱くてボスだけ異常に強いよくわからないモード。あのDXのアドベンチャーモードのようなときめきは何もなかった。僕はDXのあの少しづつ頑張っていく出していく感じが本当に大好きだった。
 気がついたらスマブラはただのパーティゲームになっていたのだった。僕の好きだった、あのやりこみゲームとしてのスマブラはもうなくなってしまっていた。大乱闘モードのキャラ選択が毎回リセットされるのも、キャラがすぐ出るようになったのも、フィギュアもホムコンも消えてしまったのも、ただ友達とやるパーティーのためであって、もう昔のようなやりこんで何度も挑んで、難しい要素をクリアして、隠し要素を発見して……そんな需要はないというのが、制作側の予想によるものなのかもしれない。そんなやり方をするようなオタク気質な人間はもう客層ではなくなってしまっていたのかもしれない。
 そのときになってふと今まで全然コンシューマーゲームを買わず、ソシャゲにばかり課金してきたことを心から後悔し、申し訳なく思った。そうなってしまったのはきっと、お手軽なソシャゲにばかりお金を払ってきてしまったユーザー側に、自分に大きな責任があるのかもしれない、と。その後マリオカートをやったらこちらもDS時代のやりこみはもうどこにもなかった。キャラは最初から全部出ているしマシンもすぐに全部揃ってしまった。ミッションやスタッフゴーストとの対決、各コースを何度も挑んでキャラや隠しマシンを出すような、あの面倒だけど楽しい要素はどこか遠くへ行ってしまっているみたいだった。
 もう今や、ゲームも「お手軽」の時代になったのだろう。制作はユーザーにやりこみを要求し、ユーザーは制作側の作り込みに感動するあの感じはもうはるか昔のひと時代前の感覚なのかもしれない。
 スマブラの対戦は今でもとても楽しかったけれど、やはりやりこみ不在の空間はとても悲しく感じた。時代の変遷。ふと最近の子供達はやりこみがなくなって楽しめるのか、なんて思ったけど、きっと最初からそんなものがなかったら案外普通に楽しいのかもしれない。そう考えると僕だけが気がついたら置いていかれてしまったようで、ただ、寂しかった。
 そして誰もそのことに言及していないのが、やっぱりさらに寂しかった。もしかしてあれを喜んでいたのは僕だけだったのだろうか。そう思いながらいつかの日にまたホムコンやフィギュアが帰ってきてくれると信じて、ここにあれを心から愛していた人がいたということを書きたくなってふとブログを書いた。あの素晴らしい作り込みをもう一度……。