優雅に華麗に大胆に!(FGO攻略ブログ)

イシュタル召喚記念にブログ始めました。FGOについて書いていくつもりです。

ステンノ FGO鯖性能評価その13【最不遇】

 速いものでもう最不遇鯖紹介も第10回です。あっという間ですね。こんなに続くとは思っていませんでした。単に読者様のおかげです。
 さて、今回は女神ステンノ様について書いていこうと思います。ステンノ様の評価について印象的なのは、最初期の星4配布のときに、「絶対選んじゃダメ」みたいな話を散見した記憶だったりします。当時の雰囲気はそもそもまず星4鯖自体超レアだった上に、再臨素材も全然手に入らない、加えてスキルが2つしかなかった上に、NP効率今よりかなり悪かったので色んな意味で仕方なかったのかも知れませんが、なんというか悲しい感じがしたのはありましたね。今は多くの点が随分と改善され、かなり強くなったように思います。といいつつこうして最不遇として紹介するというのはなんだか矛盾を感じなくもないですが、変に思ったことを曲げるのも違う気がするのできっちりと書いていこうかな、と思います。
 さて、というわけでステンノ様について書きましょう。まずは画像を。
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まず、強い点がかなりあって相当ピーキーな性能に思います。具体的には

  • 神がかり的NP効率
  • 超優秀なスキル2つ
  • 高レベルの女神の神核による最高級の弱体耐性。

 この3つは文句無しで強いです。これだけ見るとこれで最不遇とかありえないのでは? となりそうです。自分もまあある程度はそう思うのですが実際の運用を考えるとなんというかすごく「不遇」なんですよね。それはいくつかの致命的な問題を抱えているからです。しかしそれについて書くにあたってまずはステンノ様の採用場所をまず確認しないとむつかしいのでそっちから話していこうと思います。

1. ステンノの採用場所

 まず当たり前ですがステンノはアタッカー、サブアタとしての採用はありえません。宝具に火力が存在せず、通常攻撃性能も高くない、攻撃性能がまったくないからです。つまり前提としてサポート鯖としてステンノを見ることになります。これに依存がある人はいないでしょう。
 次に、ステンノは見てわかるように対男性でのみ採用するサーヴァントです。それに関しても特に依存はないかと思います。スキル表を見ての通り、対男性以外に持っていくとスキル2と宝具をほぼ捨てることになります。確かにスキル1と3、NP効率は優秀ですが流石にそれだけでは折角NPを貯めてもできるのは単体の防御20%バフのみ、つまり宝具の意味が殆どありません。そうなるとスキル1のNPチャージも腐り、できることは神性への40%バフのみです。それならいくらでも他のアタッカー連れて殴ったほうがいいことは別におかしな話ではないかと思います。
 以上結論として

  • 採用はサポーターとして
  • 対男性のみ

この2つを意識してください。

2 ステンノの強みと問題点

 ステンノの強みは先程も書きましたがもう一度詳しく書いてみましょう。

  1. 高い弱体耐性
  2. 強スキル、吸血
  3. 最高レベルスキル、女神のきまぐれ
  4. 異常なほど高いNP効率

 一応軽く解説を書くと、まず弱体耐性はクラススキル合計で50%あります。異常です。100%のデバフを投げられても半分は弾きます。これは文句無しで強いと言っていいでしょう。
 次に吸血の有用さ、チャージ減の確率は8割ですがチャージ減は弱体耐性に邪魔されない点からしっかりと仕事をできるスキルです。またNP27%獲得もかなり優秀であることは依存がないかと思います。
 次に女神のきまぐれ。これは自身を含め神性持ちサーヴァントのATKを40%上げるという破格のスキルです。そうでなくても20%は確定で上がるわけで、カリスマAの完全上位で、神性という範囲の広さから言ってもほぼ最高級のバフスキルと言っていいでしょう。
 最後にNP効率、これも表を見て分かる通り、3枚あるQは吹っ飛んだ効率の良さを誇っています。最高効率であるAQQEXをすると値にしてなんと47%のNPを稼ぐ事ができます。異常なほど効率がいいです。
 しかし、ステンノは不遇です。とても不遇に感じます。それは今のFGOの環境が彼女のメリットをほとんどすべて打ち消してしまい弱点を浮き彫りにする状況にあるからです。
 まずそもそも彼女の弱点は何かを簡単に列挙しておきます。

  1. 対男性にしか活躍させてあげてあげられない範囲の狭さ。
  2. 宝具が男性限定の魅了と防御20%ダウンのみ。しかも単体。
  3. 宝具がBuster属性である。
  4. NP効率はかなりいいもののQ3枚である。
  5. 強力な(ほぼ)上位互換が存在する。

です。どれもかなり致命的で特に宝具が足を大きく引っ張っています、エウリュアレのような普通のArts男性特攻型攻撃宝具であればステンノの評価は準最高評価まで登っていたでしょう。それくらい宝具がこの効果であることにより世界が全く変わってしまっています。では、どういう風にメリットが消えているか見ていきましょう。

2.1 宝具を打つ意味がない

 まずはこれに尽きます。明らかに宝具の効果はNP100%を消費するのには見合っていません。即死は意味がないのでまず無いものとして、最初から男性相手を前提にしますが、まず防御20%ダウン「単体」は弱いスキルと同レベルの性能です。加えてせっかくの気まぐれとバフの種類がかぶっています。これは非常にもったいないです。もし被っていなければ8%の火力が上がっていました。
 また、魅了100%1Tは弱体耐性に弾かれる可能性が出てきます。幸い火力を気にしない関係上仮想敵はライダーに絞られません。それゆえ採用箇所が少ない、ということには陥りませんが、一方で男性鯖。しかも悪いことに魅了確率は宝具レベルを上げても上がらない、上がるのは無意味な即死確率だけです(このことからステンノは宝具レベルを上げる必要がない鯖といえます)。このため、宝具と魅惑の美声の両方が多少なりとも環境からの向かい風を受けます。しかし高くても対魔力は20%が最高なので問題ない、といえば問題ないかも知れません。ただ価値を損なっているのは事実でしょう。
 何にせよ結局のところできるとこは敵単体の1Tの足止めと20%の防御デバフのみ。明らかにコスパに見合っていません。以上のことから、宝具を打つ意味は殆どない、とは言いませんが相対的に見た価値がかなり小さいのは事実です。そのため、せっかくのNP効率、及び吸血が殆ど無駄になります。

2.2 NP効率を損なうBuster宝具とQ3枚

 先程宝具を打つ意味がないと書きましたので、このNP効率を損なう、という話はある意味必要ないように見えるかも知れませんが、実際ステンノの運用を考えるとステンノを使うという前提に立つなら、むしろ宝具は積極的に打つことを考えます。それは最後の章で運用の仕方を書いたのでそちらを参考していただければいいくことにして、とにかく宝具を打ちたいとしても邪魔になってくる2つの要素について書こうと思います。
 まずQ3枚というのはかなりもったいないです。当たり前ですがQはそれ自体でのNP獲得性能は低いです。1stボーナスの影響で基本的には同性能のAを打つほうがNPを貯めやすいのは言うまでもありません。加えてステンノのQのは星を殆ど生みませんから宝具を打つためにはNP目的でQを使う必要があります。しかしQの威力はそもそも期待できませんし加えてアサシン補正に低いATKが重なります。結果、宝具のために何枚かのカードは殆ど何もしないような動きに使うことになります。サポート鯖なのにもかかわらず、です。これはかなり致命的なのは言うまでもありません。
 加えてステンノはBuster宝具です。これも致命的です。ステンノはサポートであるにもかかわらずAチェインに乗っかってNPを稼ぐことが出来ないばかりでなく、宝具QAのような動きに依るNP稼ぎもすることが出来ないのです。かと言ってもちろん、Busterのおかげで入る火力にはそこまで恩恵がありません。
 もちろん1st Busterで見方を宝具を打ちながら支援できるという見方もできます。しかしそれとA宝具に依るチェイン参加やNP稼ぎとを比べるなら後者のほうが良かったことはそこまで反論の余地はないでしょう。このB宝具であるという事実はあまりにも致命的です。
 以上の点から、NP効率の旨味が損なわれてしまっていると言えます。本当に惜しい限りです。

2.3 競合相手の存在

 そして何よりも、サポート鯖トシてやっていくということは環境の魔物、
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諸葛孔明と多少なりとも比べることになります。マーリンは方向性が違うので今回の直接の比較対象とはしないことにします。しかし孔明はステンノの役割とかなりかぶるところがあります。

ステンノ 諸葛孔明
コスト 12 16
クラス
カード QQQAB QAAAB
宝具 B A
ATKバフ 40%(20%) 30%
防御デバフ 単体20% 全体30%
チャージ減 スキル 宝具
NPチャージ 自身27% 単体30%+20
スタン 単体男性100% 全体50%

 環境の魔物孔明と比べるのは流石に酷ですが、こうしてみると実は結構役割が被っているのがわかると思います。時にステンノは孔明を凌ぐ採用価値を見出さないといけません。これがどれだけ厳しいことかは言うまでもないでしょう。実際スタン性能以外とコストでは負けていると言っていいかもしれません。
 これがある意味ステンノ最大の苦境です。ステンノを生かしたパーティを考えると常に孔明の存在がちらつくことになります。
 しかし先程も書いたようにスタン性能は勝っているとも言えます。ステンノ運用のカギの一つは底にあると行っていいでしょう。最後に底について触れていきたい思います。

3. ステンノが輝く場面

 いろいろ書きましたが、ステンノはただでは終わらない不遇鯖ではあります。それは明確に強いと言える方向性もあるということです。具体的には、やろうと思えば宝具とスキルで2T連続で男性鯖の動きを止めることが出来ます。さらに高いNP効率とチャージスキルから3宝具連発により3T連続も狙えます。更に更に、吸血によるチャージ減を利用すれば4Tもの間相手の宝具を封殺し続けることもありえます。この点はステンノにしか無い優秀さと言えます。これは強いです。とても強いです。このゲームは宝具を以下に凌ぐかが最重要ですからこの動きは弱いわけがありません。そういう意味で、局所的にこの目的でのステンノの採用はありだと思います。これは孔明とも競合しないステンノの強みを活かした独自の部分になりえます。この結果むしろステンノは積極的に宝具を回すことをある程度要求することになります。これが、2.2で書いたステンノのNPを稼ぐ意義です。
 しかし、先程までに書いた問題自体はどれも実際深刻であるためステンノの立場が最不遇であることは依然事実であるように自分は思っています。孔明と比較した時に果たしてそこまでの足止めがどう活きるか。それをするのにはステンノのカードを切らなければならないというデメリットをどうするか、を考えるとこの動きがどこまで採用勝ちがあるかは怪しいです。サポーターとしては孔明やマーリンが競合相手として存在することになるため、そうなってパーティ単位で考えた時にそれが最適解になることは殆ど無いように思えます。故に、最不遇なのです。
 以上超絶ピーキー、局所的には強い働きをするもののやはり宝具のせいで活躍の場を著しく損なっているというのが自分の考えです。せめて宝具をArtsにするか宝具にダメージが入るようにしてくれればなにか変わるのに、と思って止みません。

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おわり