FGOのスキル上げ優先度の話とスキルレベルは9でなく8でいいかもという話
みなさん。スキルレベルは上げていますか? 私は……まあまあ上げています。スキルレベルは運用に非常に大きく関わるものの素材要求量やQP等から見ても、本来はややエンドコンテンツめいた設計になっていて、その完成は非常に厳しいです。恩恵もややわかりにくいところもあって、好きな鯖以外放置している、みたいな人も少なくないのではないでしょうか?
サーヴァントのスキルマの達成はいうなれば育成完了を意味する最後のピース。終わりの一手です。もちろん他にもありますが資材的には事実上最後のピースといってもいいもののような気がします。そもそもサーヴァントに対してかけられるリソースは、
- 再臨
- レベルマ
- 絆5
- (強化クエスト)
- フォウマ
- スキルマ
- 聖杯レベル100
- 金フォウマ
- 絆10
- 絆15
- 分裂育成等
ですが、聖杯レベル100より下はゲーム上どうしても限られる部分があって、基本的に育成とは、最終再臨をして、絆を5まで上げて、レベルマにして、可能ならフォウマにして、実装されているなら強化クエストをこなして、そしてスキルマにして一旦完了、というのがよくある流れのような気がします。
しかし、先程も言ったとおり、スキルレベルの育成は当初の設計としてもかなりエンドコンテンツめいたところがあって、再臨と比べると要求素材量やQPが非常に高く、また若干恩恵が分かりづらい部分もあって、どうすればいいのか敬遠しがち、みたいな人もいるかと思います。そういうわけでスキルレベル育成について適当に解説したいと思います。
1. スキル上げの恩恵
まずはスキル上げの恩恵についておさらいしましょう。スキル上げの恩恵は基本的に2つです。
1.1 数値の上昇
1つ目は、バフなどの数値が増えることで、ATKアップやらスター獲得やらあるいは相手のデバフ量やら、なんにせよ数値が上昇することです。
数値の上昇量は基本的に以下のようになっていて、上昇量の式は全鯖共通で基本的には1→10までの上昇量を10で割って、9→10以外が1つづつ、そして9→10だけが2つ分上がる、というような感じです。あえて書くの下の表みたいな感じ。
1→2 | 2→3 | 3→4 | 4→5 | 5→6 | 6→7 | 7→8 | 8→9 | 9→10 |
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
例えばイシュタルの「魔力放出(宝石) A+」はATKを1Tの間アップさせるスキルですがその詳細は以下のようになります。
レベル | Lv.1 | Lv.2 | Lv.3 | Lv.4 | Lv.5 | Lv.6 | Lv.7 | Lv.8 | Lv.9 | Lv.10 |
上昇量 | 30% | 32% | 34% | 36% | 38% | 40% | 42% | 44% | 46% | 50% |
見ての通り、Lv.9→10だけ4%増えて、ほかは2%しか増えていません。つまり、ぶっちゃけ言えば、スキルレベルを1つ上げるくらいでは基本的に大した差はありません。もし再臨とスキル上げで迷っているのなら遥かに差のある再臨を優先すべきです。あくまでスキル上げはエンドコンテンツだと思うほうがいいでしょう。
ただ、スキルレベルを2つ以上上げたり9→10にすることだけは、1つ上げるのに比べれば多少差があります。もっというと、1つ上げただけでは何の意味もないサーヴァントというのが実はいます。例えばアンデルセンの「無辜の怪物 D」がその例です。「無辜の怪物 D」は「毎ターンスターを獲得する効果」がレベルにより変化しますがそれは以下のようになります。
レベル | Lv.1 | Lv.2 | Lv.3 | Lv.4 | Lv.5 | Lv.6 | Lv.7 | Lv.8 | Lv.9 | Lv.10 |
個数 | 3個 | 4個 | 5個 | 5個 | 6個 | 6個 | 7個 | 8個 | 8個 | 9個 |
個数(データ値) | 3個 | 3.6個 | 4.2個 | 4.8個 | 5.4個 | 6個 | 6.6個 | 7.2個 | 7.8個 | 9個 |
これは要するに、スキルレベル1上げるごとに0.6個づつ増えて小数点切り上げをしている、という計算式なのですがまあ見ての通り、3→4や8→9などは全く変わっていません。
これは重要な注意で、まあこれに該当するサーヴァントはほぼいないのですが、1つあげるくらいの上昇量では割と微々たるもの、ということは一応覚えておいてほしいと思います。スキレベあげはやはり結構エンドコンテツ設定なんですね。
しかしそうとだけも言い切れず、次にあげるCTの短縮は非常に大きな変化です。
1.2 CTの短縮
各スキルにはCT(チャージタイム)というものがあります。例えば「魔力放出(宝石) A+」は5ターンですし、「無辜の怪物 D」は7ターンです。基本的に強力な効果ほど長く設定される傾向にあり強力なのに短いスキルは強いスキル、弱いのに長いスキルは最悪なスキル、というように評価されます。CTはスキルの性能として極めて重要で、多少の倍率よりCTの方がスキルの評価としてよっぽど大きな意味を持ちます。
で、そのスキルCTですがスキルレベルが6になったとき、そして10になったときにそれぞれ1つづつ短縮されます。つまり「魔力放出(宝石) A+」の場合レベル6でCTが4に、そしてレベル10でCTが3になります。これが性能上、運用上極めて重要な変化であって、基本的には倍率よりも遥かに重要な意味を持ちます。
そのため、基本的に、スキルレベルは6まで上げるか10まで上げるか、が最もリターンの高い育成の仕方になります。もちろん好きに上げるのも良いですがこの6と10は一種の特異点であってリターンが恩恵がめちゃくちゃ高いです。
加えて言えば設定上もスキルレベル6は切りのいい数字なることが案外多いです。「魔力放出(宝石) A+」はぴったり40%ですし、「無辜の怪物 D」も本当はぴったり6個とキリのいい数字になります。具体的には全上昇量のぴったり半分がスキルレベル6で達成されます。「魔力放出(宝石) A+」は全部で20%増えるのでそのうちの10%がスキルレベル6で増えて40%になる、という感じです。
というわけでスキルレベル6と10が非常に重要、というのは覚えておいてください。
2.スキル上げのコスト
次にスキル上げのコストについて、見ていきましょう。これは基本的にスキルレベルが進むに連れてめちゃくちゃ厳しくなります。そして1つのサーヴァントにつきスキルは3つあるので、見た目より3倍の要求量がある、ということも非常に重要です。
またQP要求量も非常に大きいです。特に星5サーヴァントの場合は合計で1億を超えるQPを要求すると言うのも覚えておきましょう。やばい。さらに言えばこれもスキルレベルが後半になるに連れて極端に厳しくなります。またレア度が低いと実は要求量がかなり軽減されることも覚えておきましょう。つまり星5がありえんくらいQPの消費量がきつい、ということです。
具体的な数値を、と思って各レア度表とかを作ろうと思ったのですが面倒すぎるのでやめます。@wikiとかみてください。多分探せばあります。重要なことは、スキルレベル後半になるにつれて、QP素材ともに要求量が非常に厳しくなることです。具体的にはスキル3つ合計で銅素材なら132や216個、銀素材で60個や72個、金素材で30個や45個なんかだいたい後半での要求量、前半はそれにくらべると、銅素材はたいてい108個程度、銀素材はたいてい36個や45個程度、金素材は24個程度が相場になります。後半は特にガチできついのです。
素材だけでなくQPも後半はガチできついです。星5は7→8で1000万、8→9で1200万、そして9→10で2000万のQPを要求してきます。スキル1つあたりで、ですつまりスキル3つだと3000万とか6000万とか……((((;゚Д゚))))
特にやりこんでる人がよくQP足りないと言っているのはこういうわけですね。ちなみにこのゲームのQPの上限(厳密に言えば全アイテム一律の上限ですが)は10億です。つまり、カンストするまでQPをためても星5鯖を6騎しかスキルマに出来ません。なんでやねん。
このため素材が少なめのカルデアはなおのことスキルレベル6まで育成、というのがおすすめになります。スキル4まではエクストラクラスを除けば輝石や魔石しか要求しませんからね。非常にお気楽です。
一応参考までにイシュタルとアンデルセンとエレシュキガルの素材要求量を見てみましょう。
イシュタルの素材とQP
アンデルセンの素材とQP
エレシュキガルの素材とQP
見ての通り前半は輝石等チョロく、QPも少なめ、後半は金素材やたくさんの銅素材など厳しさが目立ちます。ちなみにイシュタルは星5としては素材がかなり軽い部類で、かなり簡単にスキルマにできると思います。逆にエレシュキガルは全鯖中屈指のやばい部類で、召喚するやいなや地獄が始まります。特に鉄杭216本はやばい。。。鎖132もきつすぎる、あと勾玉72個って。。。
そしてアンデルセンだとやや分かりづらいですが素材の要求量は低レアのほうがもちろん楽ですが、しかしそんなに楽にはならないです。QPは1/10くらいになってめちゃくちゃ軽減されますが素材は低レアも高レアもどちらも厳しい。例えば星2の弁慶と星5のギルガメッシュ、塵の要求量は全く同じです。……は? 弁慶の宝具に鯖特攻つけろ。
というわけで低レア育成は素材に関していばあんまり楽ではありません。これも併せて覚えておいてください。
3. スキル上げのおすすめ
以上スキル育成について大雑把に解説しました。以上のデータをもとにスキル育成のおすすめを書いていきたいと思います。あくまで参考程度ですが、特にスキル育成優先度の話は結構困っている人もいそうですし、そういう人の集中と選択のガイドラインになればいいな、と思います。
その0:まずスキルレベルで何が変わるのか確認しよう
まずこれです。そのサーヴァントのスキルレベルを上げると何が変わるのか、それをしっかりと確認しましょう。具体的にはゲーム内でもスキルレベル育成で変わる部分には必ず[Lv.]と書いてあります。
(孔明のスキル3場合、攻撃力アップはレベルで増えるがNPを増やす効果は[Lv.]がないためレベルでは増えない)
ただ「様々な効果を付与」みたいな何の役にも立たない説明のときもあるのでやはり@wikiとか色々でしっかりと確認するのがおすすめです。基本的に1番優先度が高いのはNPチャージ系、続いて攻撃のバフ系です。この2つはスキルレベルが運用に直結するのでまっさきに上げるのがおすすめです。逆に弱体耐性やスター発生率アップ、敵のクリティカル発生率ダウンなどは効果の恩恵がやや感じづらく恩恵が希薄なので優先度は低めです。
このあたりを見て判断できるのが1番だと思います。
その1:スキルレベルは基本的には6で止めてもいい
上の説明でも散々書きましたが、素材が少ないのならスキルレベルは10まで上げる必要はありません。6でいいです。スキル6以降の素材の要求量は尋常ではなく、リソースが一気に持っていかれます。そのためもしリソースが少ないのならCTが1つ減り、キリのいい数字になるスキル6までが1番おすすめです。6にしておけば実践では十分活躍できるので、素材やQPが不安なら6を目安にすると良いでしょう。無理して10にする必要はそこまで無いのです。
その1.5:厳しそうでも4までは上げておこう
とはいえ6すら厳しいときもあるかと思います。例えば骨を4→6で骨を要求するサーヴァントは結構厳しさを感じることも多いです。そういうときは更に妥協して4までは頑張るのがおすすめです4までは輝石と魔石しかつかわずQPもほぼ使わないため非常に楽です。それでも1とはやはり数値が多少変わってくるので本当に困ったら4まで上げておくのがおすすめです。それだけでも上げないよりはかなり良いです。
その2:伝承結晶は大切に
伝承結晶は、人によってはあまりまくっているかもしれませんが、これは1つのイベントで多くても3個しか配られない非常に貴重な素材です。イベント以外で手に入れようと思うと5個のレアプリを要求するという凄まじい素材です。かく言う自分も伝承結晶が全然足りず地獄を見ています。悪いことは言わないので伝承結晶は大切に。スキルレベル10は恩恵は非常に大きいですが素材も非常に厳しいので特に結晶は慎重に使うのがおすすめです。
その2.5:NPチャージスキルだけは優先して10にしよう
そんな中、結晶を使うことをためらう必要が無いスキルがいくつかあります。代表的なのはNPチャージ系のスキルです。これだけはあまりにも性能に直結するので優先的に上げる価値がかなりあります。まずはNPチャージ系スキルを10にしておいて基本的に問題はほぼ無いです。一応例外として……メディアやニトクリスのような100%を超える連中はスキル4や8で止めておいていいと言うかむしろそれ以上上げる意味があんまりないです。ただ基本的にNPチャージ系を優先してあげましょう。
そしてもう一つはサポート型サーヴァントのスキルはスキル10まで上げる恩恵が大きいです。サポート鯖は基本的にスキルが最も重要でまた汎用性が高いので上げておくと様々な局面で活躍できます。サポートサーヴァントのスキルはできる限り優先的に10にしましょう。孔明、マーリン、スカディ、玉藻、マシュなどは特にそうですね。マシュは特に素材も楽なので絶対上げ得ですよ!
その3:基本的には好きなサーヴァントに一点特化でいい
このゲームはなんやかんやいって使うサーヴァントは結構限られてくるところもあります。使わないサーヴァントというのはなんやかんや言ってあんまり使いません。それゆえに、あんまり変に分割投資するよりは集中と選択をし、よく使う鯖や好きな鯖に特化するほうがおすすめです。まずは使う鯖をしっかり上げて、素材に余裕ができたら色々育てると良いでしょう。
その4:低レアより高レア優先で良い
このゲームの低レアは他のゲームと比べると異常なほど優秀ではありますが、そうは言ってもやはり活躍の機会は高レアの方が多いです。そしてなにより低レアの要求量は全然楽ではありません。ですから結局同じ素材があるならやはり高レアのほうがおすすめです。アーラシュやスパルタクス、アマデウスやアンデルセンなど一部サーヴァントは上げておくとお得ですが基本的には高レアのほうが良いという一応言っておきたいと思います。もちろん低レアでも優秀なサーヴァントはたくさんいるので検討して良さそうと感じたらどかどか突っ込んでいいと思います。
その5:必要なスキルだけ育成すれば良い
1つのサーヴァントにスキルは3つあります。当然ですがスキルの性能はまちまちです。例えば、なんでもいいですが……ランスロット(狂)を見てみましょう。スキル3はNP獲得量をスキルレベル10で100%アップできる運用に直結する超重要スキルです、一方スキル2はスター発生率アップ30%という絶望的に何の意味もないスキルです。こういうときでさえ、なんとなく全スキル上げなきゃいけない気がするかもしれませんが、そこは冷静になってよく考えてもよいです! 結局のところスキル2なぞ使いません! だったら、素材を大切にする方が……いいですよね?
要するにしっかりとそれぞれのスキルの効果を見て選ぶのが良いということです。ジャンヌのように性能自体は最高なのにスキルが死んでるようなケースもあります。しっかりとした分析は、大事ですね。
その6:スキルレベルは偶数止めがおすすめ
これはやや私の主観が入りますがスキルレベル偶数で止めるのがおすすめです。具体的には重要スキルは10、素材が足りないなら6、素材が全然ないなら4がおすすめで、その中間のときは8で止めるのがおすすめです。10、6、4については宣告説明したとおりなので、7や5や9を勧めない理由ですが、6で止めるのが基本だとすると5や7にする恩恵というのはあんまりなくて、10が一番大きいことを考えると9で止める意味もあんまりなくて、そしたら4や、6から2つ上がった8が1番いい感じだからです。えらいふわっとしてるな。……まあ個人的なおすすめで結局10と6以外は好みの部分も大きいので話半分に捉えてください。あとスキルが偶数で揃っていると結構見栄えがいいのも良いです(個人の見解)。全体的に数字の形も丸いですし。あとまあ偶数ごとで育てると要求素材が揃って使えるのでいい感じですね。まあ好みもありますが偶数を目安にするとやりやすいのではないかと思います。
結論
- データを見て考えて検討しよう
- NPチャージ系が優先度高め、次いで火力アップ系
- スター発生率アップと宝具火力ダウンは特におすすめしない。弱体耐性アップとかもそんなに意味ない
- サポート系サーヴァントのスキルは絶対10にしたい
- 必要と思ったところだけ育てれば良い
こんな感じですね。まあ1つの目安になれば嬉しいです。
おまけ:スキルレベルは9じゃなくて8でいいという話
最後にスキルレベルは8でいいかもという話を。この話は全て伝承結晶が全く足りない、という話から始まります。伝承結晶は配布数が限られておりフリクエ等でもドロップしないためとにかく貴重、その結果結晶を使い切ってしまって、それ以降の鯖がスキルレベルを10にしたいのに出来ない! つらい! そういうときにスキルレベルを9で止めるかそれとも8で止めておくか、という議論です。
自分は8で止めるのが好きです。理由としては、
- 8→9ではそんなに性能的な差がない。「無辜の怪物 D」のように全く差がないものもある
- 8→9の要求素材は基本的に最難関で非常に多くQPの消費量も尋常ではない。しかしその要求に見合う変化はない
- 8→9にするのなら他のサーヴァントを6→8にしたり、4→6にしたりしたい
- 伝承もっと配れ、という抗議の意味
- スキレベは偶数のほうが見栄えがいい気がしてる
という感じです。8→9の要求素材は尋常ではなく骨48本とか心臓10個とか勾玉24個とか平気であるのですが、その割には、なんというか9で止めても変化がないです。要求量と効果が見合っていないように感じます。それなら、そこに素材を投入するよりも他のスキルを育てたほうがいい気がするのです。
しかし、社会的にはこのスキレベ8派はほぼ全く見ません。見渡す限り9/9/9っ! どこもかしこも9だらけで8好きとしては非常に寂しい、肩身の狭い思いをしています。皆さんっ! 実は8で良くないですか!? 9にしなくても8で止めておいて、伝承を使うときに一気に10にしたら……いい感じじゃないですか?
まあ実際には9/9/9にするような人は自分みたいな貧乏の吝嗇家ではなく、もっとこう資材に余裕があるから9/9/9にしてるのかもしれませんが、もしノリでなんとなく9/9/9にしているのなら僕としては止めたいです。8/8/8でもいいんだよ。8/10/8でもいいんだよ……と。9/9/9がスキル(偽)と呼ばれるなら8/8/8をスキルマ(偽)(偽)と呼ぶことにしましょう。
そういうわけで最後に素材の節約の話でした。そんなふうに、もう少しスキル8が流行ってくれたら、僕と同じ考えの人が増えたら嬉しいな、と思います。