優雅に華麗に大胆に!(FGO攻略ブログ)

イシュタル召喚記念にブログ始めました。FGOについて書いていくつもりです。

まっかなおとぎばなし

 スマブラについて書いたブログが少なからぬヒットをした。嬉しい。とても。そしてやはり、こういうことはみんなも同じように悩んでいたんだな、ということもわかった。今作SPは爆発的にユーザーが増えて、それで今作から始めた人は差の大小はあれどきっと自分と同じような苦境に陥って、だけど前作からやりこんだ先輩たちは遥か遠くにいて、だから彼らのアドバイスがどこか実感より遠くて、それで各々の違うスタートラインに合わせたような、そういうコンテンツが不足していた。だからきっと自分みたいなゼロをスタート地点とした話はとてもちょうどよかったのではないかと思う。そしてそれは、やはり自分のようなゼロをスタートにした人にしか書けなかったのかも知れない。だから、自分の存在意義みたいなものが少し、唯一性として、下位互換でない形で発揮できたのは個人的には喜びだった。
 少し裏話と言うか、感じてきたことを書いておく。
 当たり前だけどあの記事はもともと自己満足で書いたものだった。自分が色々やって悩んで、わからなくて、少しづつわかったことをメモしていって、そういったものをまとめていって、そういう形で生まれたものだった。だから、もちろん読者がいたら嬉しいとは思ったものの、たぶん拡散されることはあんまりないだろうな、と思ったし実際初動では十数RT程度でまあ予想通りという感じだった。自分では内容としての確かな価値と手応えはあったものの、いつか、誰かに届けば、それでいいかな、というくらいの考えだった。だからこうして、多くの人の目に止まったことは存外の喜びだったし、同時になんというか想定外の緊張みたいなものも感じた。まあなにか立ち振舞が変わるわけではないけれど、もう少しビシッとしないとな、という襟を正すような感覚。今後もっと成長したい、という感覚はより一層強くなったし、あと同時に少し対戦が怖くなった笑 ちょっとこの先を模索中である。
 もう一つ。僕の書いたことの多くは、直感でスマブラができてしまっていた非常に親しい友人から、「それはどういう考えなの?」ということを問い詰めて作られていった。それはどうなの? なんで? どういう考えで? そういったことをひたすら問い詰めて、向こうは「直感」としか言えないところをなんとか答えてくれて、その繰り返しで、相手の言う内容を自分の中で再解釈して、反芻して、再整理して、論理付けして、そうやって作った。こういう質問が躊躇なくできる相手がいた、というのは非常に大きかったな、と思う。それは幸運だった。
 あともう一つ。スマブラ界隈は本当に平和というか、民度が高いと言うか、やはり界隈全体が「みんなで楽しんでいこう」という意識、ひいては「e-sports」にしていこうという意識みたいなものを感じた。
 まずトップの人々が非常に真摯であること。本来であればスマブラのような実力が非常に如実に出るゲームというのは実力がある人間が一方的に威張り散らすことある程度許容される傾向にある。例えば、とは言わないが多くのゲームでそういった傾向をみてとることはそんなに難しいことではないと思う。そういう中、業界のトップやプロの人が自分のような初心者の記事を、素人の戯言だと軽視せず褒めてくれて、「こういう考えがあるのか」とか「こういう視点があるのか」、「すごい」と言ってくれたのはなんというか本当にありがたいことだと思った。実力にだけ胡座をかかず、常にいろいろな視点を模索して、初心者の支援を大切にして、多くのユーザーと一緒に楽しむことを意識して、そして業界全体を盛り上げようとしているのは本当に貴重だしありがたいことだ。SmashLogのようなサイトの存在も非常に大きくて、実力だけでというふうにせず、業界を盛り上げるようにプロの側から発信していく、という姿勢もすごいことだと思う。
 また、非常に多くの人が、あのイカれた長文をしっかり読んで、DMやリプライで感想をくれたこともすごいと思った。まずあんな長文読める人は少ないのではないかと思う。自分は文章を書く上で、なるべく読みやすさを意識したつもりではいたが(実際構成が読みづらい、という理由で20000文字くらいを一度まとめてボツにしたりした。書いた文字数は実は60000文字近かったりする)、そうは言ってもやはりあれを読み切るのは並々ではない。そういう上達に対する意識の高さみたいなのはすごく刺激みたいなものを受けた。そして何よりも沢山の人が感想をくれたこと。「ためになりました」「ありがとうございます」「一緒に頑張りましょう」みたいな話をたくさんいただけて、それは本当に嬉しかった。そういう丁寧さというか、自分の方にしっかりフィードバックをくれるという空気感みたいなのは本当に温かくて素晴らしいことだと思う。
 どうでもいいがスマブラ界隈はQTをする人の率がかなり高いみたいだった。自分もQT(Quote Tweet)をすることが非常に多いので類友というやつなのだろうか笑

 自分は今後のスマブラの発展というものの可能性を信じている。競技制で言っても国籍、年齢、性別、人種によらず、場所によらず参加できるというのは本当に貴重で素晴らしいことだと思うし、多くの人が共有して楽しむコンテンツの最頂点というのは非常に魅力的に感じる。
 また、実際オフ大会の動画を見ているとみんな楽しそうにしているのが素晴らしいと感じる。僕と親友が最初に目標、モチベーションにしていたのはVIPではなくそういう楽しそうなオフ大会への憧れであり、そういう意味ではまだ達成できていない、これからの課題というところだ。いつか参加してみたい。そのためにはまだ全く実力は足りていないだろう。
 社会人になるとどうしても自由な時間は減っていく。どうしても生活の中心が仕事になって、どこか遊ぶような余裕が減っていく。そういう時に、ゲームという共通の楽しめる場所があるということのありがたさ、社会が厳しくてもその中にあるオアシス、というのは大切にしていきたいと感じる。社会人になったらただ社畜として人生を浪費する、というような像から、社会人になっても人生は楽しめる、そういうビジョンがあればそれだけ人生は幸せになれるのではないかと思う。そして「ゲーム」はそういう像の最先端としてあり続けて欲しい、なんとなくスマブラ界隈を見ながら感じた。